MiZ株式会社
学術論文公開

MiZ株式会社「高濃度水素吸入器による人体内水素爆発事故」に関する学術論文を公開
-安全な「低濃度水素療法」への転換を提言-

MiZ株式会社と慶應義塾大学等との共著による研究論文「日本における高濃度水素吸入器による人体内水素爆発とその防止策-低濃度水素療法への転換の必要性-」が、査読付き米国国際医学誌 The International Journal of Risk and Safety in Medicine (Sage Publishing)に公開されたことをお知らせいたします。

日本国内では現在、高濃度水素吸入器が複数のメーカーによって製造・販売されています。しかし近年、消費者庁の事故情報データバンクに、これらの機器の使用中に、鼻腔内や肺内における水素濃度が爆発域に達し、鼻腔や肺内部などの人体内で水素が爆発するという、深刻な事故が複数報告されています。

そのような事故のなかには、水素爆発に伴う顔面複雑骨折、肺組織の焼損、気管支裂傷などにより救命救急搬送され、消費者庁により重大事故として認定された事故もあります。

本論文では、実際に起きた人体内水素爆発事故を検証し、水素爆発の危険性がない低濃度水素療法について考察します。

本論文の査読者は、「本研究は理論的考察にとどまらず、実際に発生した高濃度水素吸入器の爆発事故に基づいている点で重要である。製造業者のみならず、医療関係者と消費者も高濃度水素吸入に内在する安全上の懸念を正しく認識すべきである」というコメントとともに、高濃度水素吸入器の危険性に対する強い注意喚起を行いました。

1. 人体内水素爆発の事故事例

慢性炎症関連疾患の改善を目的として、クリニックや整骨院、エステサロン、個人の居宅などに高濃度水素吸入器が導入されています。その一方で近年、体積比66.6~99.99%の高濃度水素吸入器を使用した際、吸入器本体の爆発だけでなく、患者の鼻腔や肺など人体内部で水素が爆発するという事故が相次いで報告されています。

消費者庁事故データバンク報告事例

事故事例1:2025年2月

顔面複雑骨折

母がエステ店で水素吸引を施術時に水素爆発して顔面複雑骨折をした。

事故事例2:2024年10月

内臓組織破裂

父が癌治療の為自宅で水素ガス吸入機を使用中パンと音がして血まみれになった。内臓組織が破裂し現在ICUにいる。

事故事例3:2024年9月

大量出血・気管支裂傷

父が自宅で水素吸引機を使用中、大量出血し救急搬送された。気管支に穴が開きICUに入っている。

事故事例4:2024年1月

顔面内骨折

高濃度水素・酸素吸入機を自宅玄関で使用中、鼻に挿していた器具が爆発。顔面内骨折し通院中。

事故事例5:2016年2月

耳鳴り

水素・酸素混合ガス吸入機を使用後、同機器を持ち上げたところ、爆音を発して蓋が飛び、耳鳴りの症状。

事故事例6:2015年1月

聴力低下

昨年の暮れ、知人の紹介で水素吸入機を購入した。2度破裂して、聴力が低下した。

2024年の神奈川県海老名総合病院救命救急センターの学術論文による報告では、乳癌患者が温熱療法機による電磁波照射と水素吸入を併用中に、突然、胸の中で爆発音と共に焦げ臭い匂いがし、その後、喀血したという事故の報告がありました。この事故で患者は救命救急病院に搬送され、コンピューター断層撮影(CT撮影)で肺胞を中心とした肺挫傷が生じていることが確認され、吸入燃焼性肺損傷の診断が下されました(※)。

ブタを使用した動物実験において、100%濃度250ml/minの高濃度水素を吸入すると、呼気と血中の水素濃度が爆発濃度近くに至ることも確認されていることから、人体内においても水素爆発は起こりうることが裏付けられています。

(※)Tsuchikane M et al. Acute Med Surg. 2024;11:e70019.

図1
図1:高濃度水素吸入器による人体内水素爆発事故報告
水素の希釈技術がない高濃度水素吸入器は、人体内で水素が爆発濃度に至り、人体内水素爆発の危険性を伴う。水素爆発は重篤な人的被害を及ぼし得る。高濃度水素には、例えば、水素酸素混合ガス(水素67%:酸素33%)や100%水素ガスが含まれる。

2.高濃度水素吸入器の問題点

高濃度水素吸入器による水素爆発は、静電気などの自然発火源によって爆発と破裂を引き起こすため、使用者に直接的な危害を及ぼします(図1)。

高濃度水素吸入器を扱う一部のメーカーや関連媒体は、加湿、静電気の除去、換気などを行うことで爆発を防止できるという見解を示していますが、これらは抜本的な解決策ではありません(図2) 。

例えば、乾燥した冬に、高濃度水素吸入器の爆発のきっかけとなる静電気を除去し続けることは現実的ではありません。また、高濃度水素を吸入している限り、どんなに室内を換気しても、吸入している使用者の鼻腔や肺の中まで換気しているわけではないため、人体内の水素濃度が爆発濃度に至る可能性を排除することはできません。加湿もまた、人体内という高湿環境下で事実として爆発事故が起こっている以上、意味ある対策ではありません。

したがって、加湿、換気、静電気除去といった外的条件を前提としなければ安全性を確保できない高濃度水素吸入器は、その吸入器自体に本質的な安全性が担保されていないことを示していると考えられます。

図2
図2:水素爆発防止には低濃度水素であることが不可欠
水素吸入器の根本的な爆発防止策は、爆発濃度未満の低濃度水素を生成し吸入することである。高濃度水素を扱う限り水素爆発事故の危険は常につきまとう。

3. 水素の爆発特性

学校の理科の教科書でも周知されているとおり、水素は爆発性を有する気体でロケットの燃料にも利用されています。水素は、濃度が10%を越えると静電気のような極めて小さなエネルギーでも爆発を誘起します(図3)。

水素吸入は高濃度だからといって健康上のメリットが飛躍的に増すわけではない一方、高濃度水素吸入はその使用者に爆発事故のリスクを必然的に負わせます。爆発の危険性がない低濃度水素でも充分な健康上のメリットが期待できるのであれば、わざわざ爆発リスクを負って高濃度水素を利用する必要はないと本論文は結論します。

図3
図3:水素濃度と爆発特性
水素は体積比10%から75%の濃度範囲にあるとき爆発の危険性がある。99%や100%の水素濃度であっても周囲の空気と混ざることで爆発濃度にまで希釈される。

4. 水素爆発の「爆発の三要素」に基づく考察

水素爆発が起こり得る条件を爆発の要素ごとに整理し、高濃度水素吸入器による複数の水素爆発事故は単なる不運ではなく、誰にでも起きうる物理的リスクであることを検証します。

燃焼あるいは爆発が成立するためには、爆発の三要素(酸素・可燃物・着火源)が同時に存在する必要があります。高濃度水素吸入器から生成される高濃度の水素は三要素のうち「可燃物」の役割を担います。大気中の「酸素」と混合されて水素濃度が10体積%を越えたとき、水素は「可燃物」として作用し、三要素のうちの2つの要素が満たされます。この二要素が揃った状態で、日常的に発生する静電気放電といったわずかな「着火源」が加わると三要素が揃い、瞬間的な水素爆発を起こします(表1)。

表1:水素爆発の三要素と水素濃度の関係
爆発の三要素 高濃度水素
(爆発濃度: 10vol%超)
低濃度水素
(安全濃度: 10vol%以下)
1. 酸素 (大気中/電気分解時に生成)
2. 可燃物 (水素ガス) 可燃物として作用 × 作用しない
3. 着火源 (静電気など)
結果 水素爆発 発生 爆発しない

5. MiZの安全技術:低濃度水素療法のすすめ

MiZ株式会社の低濃度水素吸入器 (Jobs-α+、Jobs-α+Lite) は、生成した水素をただちに10体積%以下の安全濃度にまで希釈するため、吸入器本体の水素爆発も人体内水素爆発も起こすことはなく、安全に水素吸入することができます(図4)。

MiZ株式会社は、水素の安全濃度への希釈技術について日本を含む世界10か国で特許を取得済みです(2026年1月現在)。

図4
図4:MiZ株式会社製の爆発の危険性がない、安全な低濃度水素吸入器
MiZ株式会社の水素吸入器は、水素爆発の危険性を排除し、安心して使用することができます。

6. 結論

高濃度水素吸入器の使用は、吸入器本体の爆発のみならず、人体内での水素爆発というこれまで予見されていなかった安全上のリスクを伴います。個人や各種施設の高濃度水素吸入器ユーザーは、安全性を最優先に、早期に低濃度水素吸入器への切り替えを行うことが推奨されます。

水素吸入器の研究開発には、高度な倫理観と確かな技術的裏付けが不可欠です。MiZ株式会社が30年以上に渡り培ってきた研究開発の成果である製品は、低濃度水素吸入という安全性を重視した設計でありながら必要十分な水素供給能を提供しており、安全と信頼を両立させた選択肢として推奨されます。

MiZ株式会社 | 水素吸入器 Jobs-α+, Jobs-α+Lite

【論文情報】

ジャーナル
The International Journal of Risk and Safety in Medicine
邦文タイトル
日本における高濃度水素吸入器による人体内水素爆発とその防止策-低濃度水素療法への転換の必要性
英文タイトル
Preventable In-Body Hydrogen Explosions from High-Concentration H2 Inhalers in Japan -Switch to Safe, Low-Concentration Hydrogen Therapy
DOI
10.1177/09246479251414573
公開日
2026年1月5日(2025年12月19日受理)

【本件論文に関しての問い合わせ先】

MiZ株式会社

〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船2-19-15

E-mail: info@e-miz.co.jp

Homepage: https://e-miz.co.jp/

クリックまたはESCで閉じる 拡大画像